日本食ブームのスペイン、カジュアルに食べられる麺料理に注目が集まる チェーン店も続々と展開

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日本独自の食文化である和食は現在、世界的に大流行しています。それはスペインも例外ではありません。スペインでも和食はたいへん注目を集めていますが、和食のなかでも特に麺料理が人気だと話題になっています。

日本の麺料理がスペインで注目されているのにはどのような背景があるのでしょうか。

この記事ではスペインでの食文化の特徴やスペインではどのような麺類が流行っているのかなどを説明していきます。

スペインの食文化

ヨーロッパの中でも、グルメ大国としても知られているスペインですが、そのスペインではどのような食文化があるのでしょうか、またスペインを代表する食事はどのようなものがあるのか見ていきましょう。

代表的なスペイン料理

スペインを代表する料理には、魚介類などの具を入れた、スペイン風の炊き込みご飯のパエリアやスペイン風オムレツのトルティージャ、オリーブオイルとにんにくを煮込んだアヒージョ、スペインのお菓子であるチュロスなど、日本でも有名な料理やスイーツが多く存在します。

世界的にも有名な料理が多く、スペイン人はもちろん、日本人が食べてもおいしいと思える料理がほとんどなのではないでしょうか。

スペイン特有の食文化

スペインと日本とでは食文化に大きな違いが存在します。それは「熱い料理を好まない」というところです。日本人は「熱いうちに食べたい」「熱いほうがおいしい」と思う方が多いのに対して、スペイン人は出来上がった料理を冷ましてぬるい状態で食べたいと思う方が多いです。

なぜ冷まして食べるのか、それは単に猫舌だからというだけではなく、スペイン人は22°C〜37℃の温度をおいしいと感じる味覚を持っているため、熱すぎてもおいしく感じないというスペイン人特有の味覚の文化が関係しています。

スペインに日本食は浸透している?

日本から遠く離れたスペインで日本食は浸透しているのでしょうか。

そもそもスペインで日本食がブームになったのは25年ほど前からです。ユーロの導入によって景気が好調になり、高級料理として日本食を提供するお店が続々と開店したのがきっかけです。最初は寿司や天ぷらなど高級志向の日本食が広まっていきました。

しかし、バブル崩壊後は寿司や天ぷらなどの高級志向の日本食は注目されることがなくなり、かわりに注目を集めたのがカジュアルに食べられる麺料理です。日本だけの麺料理も豊富にあることから、麺料理は気軽に食べられる日本食としてスペイン人に浸透していきました。

スペインで日本食が人気の理由とは?

近年、世界各国で日本食に対する評価が高まっているなかで、スペインでの日本食に対する評価も高くなっています。

他の国と変わらず、スペインでも日本食は人気ですが、スペイン料理と日本料理ではなにか共通点があるのでしょうか。日本食が好まれる理由などはあるのか見ていきましょう。

水産物

スペインは南北が海に面しており、非常に水産物との関わりが大きい国でもあります。

スペイン消費財企業協会が1000人以上のスペイン人を対象に調査したところ、スペイン人の45%が月に1回以上、寿司を食べていることがわかりました。また、スペイン人の63%が週に2.4回水産物を食しているとの結果がでました。

このことから水産物がスペイン国民に非常に密接に関係していることがわかります。寿司などの水産物を使用した料理は、簡単に異文化の食事を楽しめるということもあって非常に人気です。

日本も同様に寿司を好む食文化があるので、スペインの食文化と似ている部分があるのではないでしょうか。

ヘルシー

日本食は野菜を多く使う料理でもあります。そういったこともあり、日本食はヘルシーで健康的だという認識がスペイン国内に広まって健康志向の方から多くの支持を集めています。

ヘルシーな日本食を食べる姿がイケていると話題になるほど、日本食を食べるということはスペイン人にとって大きなステータスとも言えるでしょう。

人気の日本麺料理3選+番外編1選

ここからはスペインで特に人気の日本麺料理3選と番外編の麺料理を紹介していきます。

ラーメン

もともと、ラーメンは中国から伝わってきた麺料理ですが、日本オリジナルの味や調理方法によって日本独自の麺料理といえるほどのメニューになりました。その日本の麺料理ともいえるラーメンがスペインでも多くの人気を集めています。

スペインでのラーメンは日本と変わらないレベルのラーメン屋も多数存在し、味についても醤油や味噌、豚骨などといった日本と変わらないぐらいのバリエーションの豊富さが特徴的です。

スペイン国民はもちろんのこと、スペイン在住の日本人も満足する味になっているので本格的なラーメン文化が根付いていることがうかがえます。

国籍や地域問わず、愛されるラーメンは麺料理の代表ともいえるのではないでしょうか。

焼きそば

今、スペインでは日本の麺料理のなかで最も注目されているのが焼きそばです。日本では子どもから大人まで幅広い世代で愛されている焼きそばですが、あまり海外で食べられていることを知らない方も多いのではないでしょうか。

スペインでの焼きそばの味はソース味はもちろんですが、それよりもヤキトリ味やカレー味、チキン味、チリ味など、日本とは少し変わった味が存在し、変わり種を多く見かけます。

お店でも多く見かける焼きそばですが、特に注目したい点が即席麺の人気が高いことが特徴です。即席麺の種類が多く出されていて、日本に負けないぐらいの充実度を誇っています。

うどん

スペインで67店舗の運営をしているチェーン店「UDON」をはじめ、元Jリーガーの選手が経営している「宵宵祇園」など、多くのうどん店が存在します。これらのうどん店はスペイン国内で非常に人気です。

67店舗展開する「UDON」はスペインでは必ずと言っていいほど目に入るお店で、メニューも醤油ベース、キムチベース、カレーベースなど味の種類も豊富に提供されています。少し、日本のうどんよりかは細めに作られているのが特徴です。

「宵宵祇園」では麺は讃岐うどん風、出汁のおいしさがあふれ出るつゆを使用して人気を集めています。

これらのお店以外でも全体的にうどんの人気は高く、スペイン人のハートを掴んでいます。

フィデウア(番外編)

番外編として一風変わった麺料理をひとつご紹介します。

日本ではあまり知られていない料理ではありますが、スペインで昔から愛されている麺料理がフィデウアです。このフィデウアという麺料理は簡単に説明すると、「パエリアの麺バージョン」です。こう言われるとイメージしやすいのではないでしょうか。

スペインを代表する食事であるパエリアはお米を使用しますが、お米のかわりに、フィデオと言われる細くて短いパスタを使用します。

お米が不足していた時に、お米のかわりにフィデオというパスタを使ったのがきっかけで誕生しました。そこから伝統的な料理として、昔からスペイン人に愛される麺料理となって昔からスペイン国民に愛されています。

まとめ

この記事ではスペインの食文化やスペインでの人気麺料理などを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ラーメンやうどんは多くの国で人気の麺料理ということもあって、想像しやすかったのではないかと思います。

しかし、焼きそばが海外で注目されていると知っている方は多くはないのではないでしょうか。

日本を代表する麺料理のうどんやラーメンとは違って、焼きそばが海外で注目されていることは日本人にとって少し嬉しい気持ちになりますね。王道とは違う麺料理が世界で注目されていることに誇りを持って、日本の食文化のありがたみを噛みしめていきたいものです。

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