【アメリカ】寿司を「ハンバーガー」や「おやつ」にアレンジ インスタ映えの料理も続々誕生
世界中で知られている寿司ですが、アメリカで進化した寿司が話題になっているのを知っていますか?
今アメリカでは、寿司を使った日本人が考えつかないようなメニューがブームになっています。そんな進化したアメリカの寿司について、「寿司バーガー」を筆頭に、もっと詳しく見てみましょう。
寿司バーガーが人気?
アメリカで寿司をハンバーガーとして食べる「寿司バーガー」が注目を集めています。
しかし寿司バーガーが広まったのは最近のことではありません。数年前にイギリスやフランスで話題になりましたが、人気はそこまで続きませんでした。それが最近になり、アメリカで人気が再熱しているようです。
今ではSNSで「Sushi Burger」と検索すると3万件ほどの投稿がヒットし、様々な調理法で作られた寿司バーガーが毎日のように投稿されています。アメリカで有名なニュース番組が寿司バーガーを取り上げたこともあり、その人気はますます上昇しています。
寿司バーガーの特徴
寿司バーガーは具材をライスで挟み、バーガーのようにして食べるという斬新な寿司です。店によってはライスを油でカリッと揚げる、アメリカで定番のスナック菓子をトッピングに使用する、など様々な寿司バーガーがあります。それでは寿司バーガーの特徴について詳しく見てみましょう。
パンの代わりに揚げたライスを使用
寿司バーガーはパンの代用として揚げたライスを使用します。カリカリした食感が楽しめますが、少しカロリーが気になるメニューです。ヘルシー志向で和食を好む人も多いアメリカなので、ライスを揚げずにそのまま使用している寿司バーガーもあります。
アメリカ定番のスナック「Cheetos/チートス」をトッピング
アメリカで幅広い世代に人気のコーンスナック「チートス」を細かくつぶして粉末状にし、それを寿司バーガーにトッピングするスタイルもウケています。
出典:Amazon
バーガーにはさむ具材を魚だけにせず、歯ごたえのしっかりしたスナックを使うところもアメリカオリジナルと言えますね。
アメリカ流にボリュームのあるビッグサイズ
アメリカで提供されている寿司バーガーは、手でつかめないほどの大きさの物もあり、箸を使って少しずつ食べるのが一般的です。
タワーのように具材を重ねた超巨大サイズの寿司バーガーは、見た目から興味を引くことができます。その豪華さからインスタで話題を呼び、アメリカの若い世代を中心に知名度を広げていきました。
ハンバーガーよりもヘルシー
アメリカのハンバーガーと言えば、カリカリのベーコンや目玉焼き・オニオンフライなどジャンキーな具材が使用されているので高カロリーなものが多いです。
しかし寿司バーガーは、魚介や野菜が使用されているので対照的です。ダイエット中の人でも、カロリーを比較的気にせず食べられるのが寿司バーガーの良い点なのかもしれませんね。
他に寿司をアレンジした料理は?
アメリカ流にアレンジされた寿司は、寿司バーガーの他にもあります。日本人には思いつかない寿司のアレンジに混乱してくるかもしれませんが、一部をご紹介しましょう。
寿司ブリトー
寿司ブリトーは日本のコンビニでよく見る細長い形をした手巻きおにぎりに似ています。時短で手を汚さずに食べられるので、仕事が忙しい人や勉強量の多いアメリカの学生に人気が高いようです。「黒い海苔が苦手」という人も多く、海苔の代わりに生春巻きを使用するバージョンもあります。
フルーツ寿司
フルーツ寿司は、砂糖と水を使用して炊いた甘いライスにココナッツミルクやバニラエッセンスなどを混ぜ、最後にフルーツをトッピングして食べる寿司です。
元々このレシピはフランス発祥で、甘いライスの炊き方はフランス人が子供のために作るリゾットから来ていると考えられます。
アメリカではこのフルーツ寿司が大人向けに提供されており、「意外な組み合わせだけど結構イケる!」とウケています。
サラダに入れて食べても違和感無く食べられるアメリカのフルーツは寿司との相性も良さそうですね。日本人からするとありえない組み合わせですが、子供から大人まで楽しみながら寿司を食べられるフルーツ寿司は結構良いアイデアなのかもしれません。
寿司タコス
寿司タコスとは、トルティーヤの代わりに揚げた海苔でライスや具材をサンドした物です。
寿司タコスの誕生は、寿司屋でアルバイトをしていたシェフが酔った勢いで作ったのがきっかけと言われています。今では数々のフードフェスティバルなどのイベントで提供され、店の前に行列ができるほどの人気になりました。
巻き寿司やロール寿司とは違い、海苔に具材を挟んでいるだけなので、色とりどりで華やかな見た目がとても美味しそうです。具材には魚介類の他にベーコンやチキン・揚げ物など、何でも使用するのがアメリカ流なのでしょう。
おやつとしての寿司も?
アメリカではいろいろな寿司料理があることがわかりました。実はこの他にも、カップケーキやドーナツ型の寿司などが誕生しています。
カップケーキ寿司
カップケーキ寿司とは、カップの部分にワンタンの皮を使用し、中にライスを入れ、最後にサーモンなどの具材を乗せたカップケーキ型の寿司です。
おやつとしても酒のおつまみにしても合うカップケーキ寿司は、学生から社会人まで幅広い年齢層に人気です。バーガーと同じようにカップケーキも有名なので、このメニューはアメリカらしいアレンジと言えます。
寿司ドーナツ
最近日本でも見かけるようになった寿司ドーナツですが、発祥はアメリカと言われています。ドーナツ型のシャリの上に色鮮やかなトッピングが乗っているので、特に女性に人気のメニューのようです。ニューヨークの魚介をメインに取り扱っているカフェでは、寿司ドーナツが人気メニューとなっています。
「見た目がユニーク!」「カラフルで可愛い!」とSNSで寿司ドーナツが話題になり、それからは実際に店で提供するようになりました。寿司バーガーのライスを揚げるようなアレンジとは全く違い、素材そのものを活かした寿司ドーナツは本来の寿司に1番近いとも言えますね。
まとめ
いかがでしょうか?アメリカでは寿司バーガーを筆頭に、寿司ブリドーやフルーツ寿司、カップケーキやドーナツまで寿司をアレンジしたメニューが登場しています。
アメリカ人の寿司のアレンジは、日本人がギョッとしてしまうような物でしたね。インスタ映えを意識したユニークな見た目や意外な組み合わせをしたメニューが多く、SNSではちょっとしたお祭り騒ぎのような状態になっています。
今後、もっと驚くような寿司をアレンジした料理が続々と発明され、世界の注目を集める可能性があるでしょう。日本人の「寿司」という概念が覆される日も、そう遠くはないかもしれません。