MSC認証のマグロ・カツオ類の需要・販売・生産が世界的に急増
MSC認証を受けたマグロ・カツオ類水産物の需要が大幅にUP
持続可能な漁業を行う漁業者の認証制度を運営するMSC(Marine Stewardship Council: 海洋管理協議会)は5月2日、MSC認証を受けたマグロ・カツオ類水産物の需要・販売・生産の世界的な急増を示す最新データを発表しました。
世界のMSC認証マグロ・カツオ類の総漁獲量は、2021年度には約200万トンに達し、100万トン未満だった2017年度から4年で倍以上と急増しています。
持続可能な漁業への転換が進む
マグロとカツオはどちらもサバ科に属し、カツオはカツオ属、マグロはマグロ属に分類されますが、海外ではどちらもマグロ(ツナ)の一種として扱われ、ツナ缶の材料として重宝されています。
絶滅危惧種をリストアップするIUCNレッドリストにクロマグロやミナミマグロが絶滅危惧種として登録されたことは日本でもニュースになりました。
持続可能な漁業による資源管理が求められるようになり、現在は世界のマグロ・カツオ類漁獲量の39%がMSC認証を取得した漁業によって獲られたものとなっています。
持続可能で適切に管理された漁業で獲られた水産物の証「海のエコラベル」付きのマグロ・カツオ類製品の販売量は、2021年度に過去最高の13万トンに達すると予測されています。
この販売量は5年前の5万トンより倍以上増加しており、増加を支えているのが小売大手や水産大手企業の新たな公約によるもので、マグロ・カツオ類は認証を受けたもののみを調達するとしています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
MSCジャパンのプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000059178.html