​マイクロ波化学、アサヒグループ食品とマイクロ波凍結乾燥技術の共同開発を発表

マイクロ波多段凍結乾燥装置の実現に向けて

​マイクロ波化学株式会社(以下、マイクロ波化学)は11月7日、アサヒグループ食品株式会社(以下、アサヒグループ食品)と共に、マイクロ波多段凍結乾燥装置の事業化に向けた実証試験を進めると発表しました。

マイクロ波は300MHz以上の電波の総称であり、家庭用電子レンジや通信分野などで使われています。私たちの暮らしを支えるマイクロ波は電気から作ることが可能であり、物質を直接、選択的に加熱できるという特徴があります。

凍結乾燥技術とマイクロ波技術の融合でさらなる技術の発展を目指す

凍結乾燥は、凍結した固体へ熱を加えることにより、水分などを気化させる方法のことです。

熱に弱い医薬を粉末化したり、インスタント食品などの固形物を得たりといった用途で使われていますが、熱の伝わり方が間接的であるため、乾燥時間が長く必要になることが課題でした。

​マイクロ波化学は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同開発によって食品や医薬品領域における凍結乾燥技術を構築してきました。直接加熱が可能なマイクロ波により、凍結乾燥時間の大幅な短縮、それに伴う高品質化が可能であることを確認しています。

同社は、アサヒグループ食品との共同開発により、インスタント食品製造におけるマイクロ波を利用した凍結乾燥技術を促進。結果、多段凍結乾燥装置へのスケールアップの可能性を見出すことができました。

同社は、保有するマイクロ波技術とアサヒグループ食品の凍結乾燥技術・ノウハウを融合させ、さらなる技術の発展を進めていくとしています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

マイクロ波化学株式会社のプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000076344.html

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